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『生死を分ける、山の遭難回避術』

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『生死を分ける、山の遭難回避術』
「実例に学ぶリスク対策の基礎知識」

羽根田 治 著 誠文堂新光社 2017年4月13日


著者は 永年にわたり 遭難本を多数 執筆してきているが、この本では 初心者・経験者むけに 30の遭難実例をあげて、それから えられる貴重な教訓を適確にわかりやすく記述している。

「一般的に、山での遭難事故は、技術・知識・経験が不充分な初心者に多いようなイメージがあります。しかし必ずしもそうとは言いきれません。」

「逆に技術・知識・経験があるぶん、過信や油断、慢心を招きやすくなり、それが大きなミスへとつながってしまいます。」

登山歴ウン十年の自信過剰。体力過信。油断。天狗になる などなど、 多くの経験者にとっては 耳が痛いところである。

が まさにその通り、多くの 中高年登山者はまさしく加齢にともなって 体力低下はまぬがれないし、さらに 加齢に伴う、知ったつもりの はやとちり、思い込み、などの間違いに気づかない 傲慢さばかり増加するのものだ。

本書は「常に謙虚さをもって山に向かうことが大切」という 山に向かう基本姿勢を教えてくれる 一冊だ。

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