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アマチュア無線 APRSにて現在位置をリアルタイム表示 安心登山のために


アマチュア無線 APRSにて現在位置をリアルタイム表示 安心登山のために

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要約
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アマチュア無線の位置情報システムAPRSをつかい
登山中の現在位置を リアルタイムに表示。

万が一のときでも安心な 登山のために 無線機とスマホを 活用します。

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約12時間の行動中 ほぼ完璧にAPRSがずっと作動
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■2019年3月16日 雪ガス 低視界の中での単独周回縦走。

https://blog.goo.ne.jp/shumiyama/e/fd696abdb7039f13c46fe77b28a14add

アマチュア無線の位置情報システムAPRSにて登山中の現在位置をリアルタイムに表示

赤のところは アマチュア無線 または ドコモ携帯の電波が通じたところです。

約12時間の行動中 ほぼ完璧に 位置情報システムAPRSがずっと正常に作動し続けて、常にグーグルマップ上に リアルタイムに登山者の現在位置を表示し続けてくれました。


「 JJ5MDM-7 」と「 JJ5MDM-5 」を 同時に表示
http://aprs.fi/#!mt=roadmap&z=11&call=a%2FJJ5MDM-7%2Ca%2FJJ5MDM-5&timerange=86400&tail=86400/


JJ5MDM-5 
「 JJ5MDM-5 」携帯電話網ネット接続環境からスマホアプリ「APRSdroid」使用
http://aprs.fi/#!call=a%2FJJ5MDM-5&timerange=86400&tail=86400


JJ5MDM-7
「 JJ5MDM-7 」 アマチュア無線の電波
http://aprs.fi/#!call=a%2FJJ5MDM-7&timerange=86400&tail=86400
アマチュア無線の電波をつかうJJ5MDM-7 今回も 2台とも順調に 作動。

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アマ無線 位置情報システム APRS
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APRS (Automatic Packet Reporting System)はアマチュア無線の位置情報通報システムで 無線機やスマホで運用。

運用に必要な手続きは 以下2つ

■「従免」 アマ無線の 無線従事者免許 (試験 または 講習)
■「局免」 アマ無線局 開局には総務省からの 無線局免許状(電子申請)

http://shumiyama.com/blog/2016/05/aprs-1.html

https://blog.goo.ne.jp/shumiyama/e/e67b56beee786a40a032460728c56a13

https://www.yamareco.com/modules/yamanote/detail.php?nid=1587

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無線機とスマホ 二つのAPRS
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無線機とスマホ 二つのAPRS

JJ5MDM-7 アマ無線の電波を使う
JJ5MDM-5 携帯電話網を使う

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無線機
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アマ無線機
山中で使うのは ハンディー型のトランシーバー

 八重洲  FT2D
 ケンウッド TH-D72

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スマートホン
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高額な高機能スマホは 扱いがデリケートで 山では使うには 気が引けます。

埃っぽい、湿潤寒冷なところでも、防水・防塵で 気安く 手荒に使えて
より安価に入手できるという点で 以下のアンドロイド版スマホを使っています。

スマホメーカーは シャープ。どれも とてもリーズナブルな価格で購入。

    AQUOS sense lite SH-M05 SIMフリー 格安SIM
    AQUOS sense plus SH-M07 SIMフリー 格安SIM
    AQUOS PHONE ZETA SH-01F ドコモ版に格安SIM



スマホ4台のうち 3つ携行
一番 右の端の AQUOS sense plus SH-M07 は SIMフリーで
GPS、GLONASS、BeiDou、GALILEO、QZSS(みちびき)に対応

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格安SIM
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SIMは格安SIM

4台のうち 1台はSIMなしで運用 このほうが 気安く使えます。

3台には 運営コストを下げるため 格安SIM

 「OCN モバイル ONE」 と 「ゼロSIM」利用

 3枚のSIMカード合計でも月額1200円程度におさえ
 毎月維持費を 大幅に軽減しています。

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音声通話には ガラケー 
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山中の 音声通話用には 電池もちの良いガラケーを携行しています。

ただ ドコモでも  山中では 電波状況が悪く 線が何本も立たない表示で
データは通じても 音声は 通じないケースが多くなります。

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私の通う山域では ドコモ系SIMのほうが 通信エリアが広い
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もともと 私の通う 山中では 電波が弱いので 高速回線は通じないで、通信できるのは 低速で細い通信の場合が殆どなので、データの通信は 可能でも 音声通話は 通じない場合が多く、格安SIMで充分OKです。

ドコモ系格安SIMカードで軽量データを送るには充分でも、山頂から インスタ twitter フェースブックなどのSNS画像映像を撮影して その場で すぐ公開しようとしても 回線が 細く 時間がかかるのです。

格安SIMスマホでは 大容量通信はWIFI環境でのみ するようにすれば 全く問題なしです。

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コンパスにて 登山計画 提出 
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■ コンパスにて 登山計画を提出

コンパスを使うと 登山届提出を インターネット経由で 簡単に できます。
まずコンパスにて登山届を電子的に提出することで アマチュア無線の位置情報システムAPRSが さらに有効になります。

https://www.mt-compass.com/

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安心登山 と 安全登山
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■事前に コンパスにて 登山計画を提出し、現在地をリアルタイムにグーグルマップなどに表示。

四国の深い山中でも こうしてアマチュア無線の位置情報システムAPRSが うまく活用できるのは APRSを運用して頂いている 多くのアマチュア無線家のおかげです。ここに深く感謝いたします。

■私のような 単独行登山者にとっては 山中で かりに万が一のことがあっても 現在地をリアルタイムに表示してくれる APRS は 本当に「安心登山」につながります。

安心登山と 安全登山とは 違いますが 現在地をリアルタイムに表示することで 「安心して」「安全な登山」ができると思います。

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GPS 導入 2000年
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■GPS APRS スマホ活用の 経緯を ふりかえってみます。

私の登山では 平成12年 西暦2000年前のころから ガーミンのGPSを携行しはじめました。

はじめのころは 誤差も多く ログも乱れていました。

その後 ログも正確に安定的になってきました。

ガーミンGPSは 

eTrex、GPS3プラス
eTrex venture、eTrex summit、eTrex legend
eTrex Venture

などと 何台か 変遷した すえに
ガーミン map60csxで きわめて 良好なログがとれるようになりました。

ガーミンmap60csxは今 現在も 現役機種として活躍しています。

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スマホが普及 スマホを登山用GPSとして 活用
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そのうち スマホが普及して
スマホ内蔵のGPSも性能が徐々に向上してきました。

スマホを登山用GPSとして 活用できるようになり

■2014年 ヤマノート 「 SIM無し スマホを登山用GPSとして活用」 を公開。

https://www.yamareco.com/modules/yamanote/detail.php?nid=869

https://blog.goo.ne.jp/shumiyama/e/4c5b4db9c5d592d8f0b2d2651e139932

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2015年 アマチュア無線の位置情報システムAPRS
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■2015年 

アマチュア無線の位置情報システムAPRSに関心。

アマチュアAPRS運用に注目。

■2015年 アマ従免と アマ局免 JJ5MDM を取得

     6月 APRS 運用開始 アマ無線 JJ5MDM-7

     すぐに スマホでAPRS運用する JJ5MDM-5も運用開始

https://www.yamareco.com/modules/yamanote/detail.php?nid=1587

https://blog.goo.ne.jp/shumiyama/e/e67b56beee786a40a032460728c56a13

■その後 2-3年の 試行錯誤が あったものの

私が通い続けている この山域でのアマチュア無線の位置情報システム APRSは ほぼ完璧な作動状況で 極めて 安定的な運用ができるようになりました。

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携行 無線機は 2台 スマホも 3台
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■山行には無線機は2台、

ドコモ系SIMカード入れて 使える状態の スマホ 3台とガラケー 携行。

■アマチュア無線の位置情報システム 無線機は( ケンウッド TH-D72  と 八重洲  FT2D )2台は 発信する 周波数帯を分けて運用。

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複数携行するのは 軽量化の点では問題ですが
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■登山に 無線 スマホ 複数携行するのは 軽量化の点では問題です。

複数携行するわけは

3台のスマホに それぞれ違うアプリを作動させつづけます。
一つのスマホに複数アプリを同時に動作するのも実験でが

干渉しないよう できるだけ 分離して 一つ 一つにしておきます。

2台の 無線機も 違う周波数帯で動かします。 

予備的に複数機をもって 実験的に 種々設定やテストを繰り返して試してみることで、2回の山行で2度試すことが たった一回で済むと思えば、たとえ 少々重くなっても、気安く 多数回にわたっての実証が 一度で検証できるメリットがあるのではないかと思います。

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スマホの設定は いろいろ 工夫が必要
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■スマホの設定は いろいろ 工夫が必要です

突然 山中で アプリの自動更新が行われはじめてしまい 細い回線を 長時間閉塞してしまい 本来 起動していた アプリすべてが 動作不能となり、停止して しまった失敗がありました。

基本的に 必要なアプリだけを インストールして 不要アプリはアンインストールや無効・停止にしておくことが大切です。

とくにバックグラウンドで動く アプリには十分注意しておきます。

山中では 必要最小限しか作動しないよう 設定しておきます。

これは結構 綿密に検証してみる必要があります。

基本的に 山中では こうした細かい操作は できない場合が 多いので 事前に 登山開始出発時点までには 徹底して 調整・設定しておきます。

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山中では 原則として 無線機操作 スマホ操作などは 一切 しません
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■準備や操作は 登山開始前に 全て 行い 電源オン 作動開始して、山中では背負ったザックの雨蓋などの中で 全自動で作動しつづけてくれます。下山後 登山 最終帰着地点で 電源をオフにします。

■山中では 原則として 無線機操作 スマホ操作などは 一切 しません。

いつも通う 山域では 道迷いも ないので GPS画面を見ることは ありません。

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厳冬期の電池能力低下対策でハッキンカイロ
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■一番気がかりなのは 電池。ことに 厳冬期には 低温のため スマホ電池の消耗激しいのです。

アンドロイド系のスマホに至ったわけの一つに 低温に強そうなのではというのがあります。

それでも やはり スマホは低温には弱いです。電池の能力が低下するのです。

マイナス気温の寒いときは「白金懐炉」で 加温しつづけて 電池の能力低下を防ぎます。

懐にいれて 体の体温で 温めてもいいのですが、アウタージャケットのポケット程度では 実際 厳冬期には かなり 冷えて、うまく いかない場合もあります。

スマホをザックの天蓋などに収納する際

昔ながらの「ハッキンカイロ」は効率的に加温するにのには とても有効です。

この際 オーバーヒートを防ぐために 「ハッキンカイロ」は 古い分厚い 毛糸ソックスなどに入れておきます。

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APRSの運用は 多くのアマチュア無線家の みなさまの おかげ
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■ともかく APRSの運用が とても 順調に 運用できるのは

やはり アマチュア無線位置情報システムAPRSネットワークとして 地上側のゲート局などを運営している 多くのアマチュア無線家の みなさまの おかげでして、みなさまには 大変お世話になります ありがとうございます。

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道迷い遭難 と スマホ地図アプリ
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■ちかごろ 頻発する山岳遭難事故を見ていると

救助の要請があっても 遭難者の現在位置が分からずに 捜索救助が手間取ることも おおく

もし「コンパス」などで 登山計画を提出していて「リアルタイムに現在地を表示・公開」できていれば

単独登山者が突然行き倒れになった場合でも 安全登山と遭難救助という点で、とても強力な援軍になっていたのではないかと思います。

スマートホン(スマホ)の普及発展は著しく、

こうした アマチュア無線位置情報システムAPRSとして 現在地のリアルタイム表示に活用できる他

道迷い対策上も 有効な 地図アプリが公開されています。

今後も 登山にスマホ活用し 安心で安全な登山を目指すよう 工夫を重ねていきたいと思っています。

【参照】

森山憲一氏「上手にスマホを使いこなせれば 道迷い遭難を 大幅に減少できる。」

https://number.bunshun.jp/articles/-/833413

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アマチュア無線のAPRSの利点 維持費低廉
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■アマチュア無線のAPRSの利点 維持費。

リアルタイムに現在地を提供できる
アマチュア無線の位置情報システムAPRSは 

アマ従免と アマ局免をとり 無線機 スマホを とりそろえれば あとは 年間維持費は かからずに 運用できるという 大きなメリットがあります。

またSOS発信や コミュニケーションもできます。

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GPS内蔵型衛星回線端末として SPOT、 ガーミンinReach
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一方
ほかにも
リアルタイムに現在地を提供できるもには

GPS内蔵型衛星回線端末として

SPOT
ガーミンinreach

など あります。これらも SOSや メッセージ発信ができます。

■SPOT
https://www.findmespot.jp/gen3.htm

■ガーミン inReach
https://www.garmin.co.jp/products/outdoor/inreach-explorer-plus/


どちらも、まだ使ったこともなく 詳しいことは よくわかりません。

というのも 正直言って
アマ無線APRSの低廉な維持費に比べてみれば
 
 SPOT inReach ともに 本体価格購入費用のほかに 衛星通信の有料通信契約維持費用が必要で これが毎年 チョット負担になりそうな感じがして 購入するまでに至らず いまだ逡巡している次第なのです。

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